主な用途向きとしては、土木工業用として使用されています。
当社も製鉄所の粘結材として、また、土木基礎工事資材として出荷をしていました。
市場では、島根産ベントナイトは低評価を受けていました。
それは、カルシウム型ベントナイトのため、土木工業用では膨潤度や粘性が低く、現場では敬遠されがちでした。
※土木工業用は、ナトリウム型ベントナイトである群馬、山形産のものが適しているとされています。
昭和50年代から長年、製鉄所へベントナイトを納品していましたが、平成15年、一部大手製鉄所の閉鎖により出荷が激減しました。
さらに、土木工事の減少により会社の方向性が問われ大きな危機に陥りました。
そこで、現石原社長(その当時島根工場長)のアイデアから、農業用にシフトする大きな決断をしました。
土壌改良資材として販売していくためには、国の地力増進法に該当する規格を通過することが必須です。
そこで、島根県産(出雲市)ベントナイトの土壌改良資材の地力増進法を適用させました。
島根県産ベントナイトにも種類があり、特に出雲市で産出するベントナイトは、全国にも稀なCEC(塩基置換容量)が130meq/100gと高く、農業用土壌改良材として高評価されています。
日本国内で販売を広げて、さらに海外の地力増進法にも対応し世界的に販路を広げています。